避妊方法の紹介
ここでは大きく3つのシチュエーションに分けて避妊方法を紹介します。その場面ごとに応じた避妊方法をしっかり知っておきましょう。
避妊方法 | 避妊 タイミング |
避妊確率 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|---|
ピル | 事前 | 約99.7% | ・避妊効果が高い。 ・避妊以外の効果もある。 |
・副作用がある。 ・飲み忘れるリスクがある。 ・コストが高い。 |
ミレーナ | 事前 | 約99.8% | ・避妊効果が高い。 ・コスパがいい。 |
・通院しなければいけない。 ・使用できる人が限られる。 |
コンドーム (男性用) |
行為中 | 約85% | ・どこでも安く買える。 ・性感染症の予防ができる。 |
・敗れたり外れる危険がある。 |
コンドーム (女性用) |
行為中 | 約85% | 男性用と同様 | 男性用と同様 |
ピル (※アフター) |
事後 | 約90% | ・避妊効果が高い。 ・安全性に優れている。 |
・コストが高い。 ・副作用がある。 |
行為前の避妊方法
こちらではピルをご紹介しますね。
ピルとは排卵を抑制する効果がある服用タイプの避妊方法です。
ピルには女性ホルモンが含まれており、1日の同じ時間帯に服用することで比較的高い避妊効果が得られます。
基本的には1ヶ月分の錠剤が1つのシートにまとめられていて、1シート飲み終えたら次のシートにいくというスタイルです。
また、婦人科系疾患の治療や肌荒れ改善など幅広く使われています。
行為中の避妊方法
ここではコンドームをご紹介しますね。男性用のコンドームがあることはご存知の方も多いと思いますが、実は女性用のコンドームもあるのです。
まず男性用のコンドームとは男性器にコンドームを装着し、膣や子宮内に精子が侵入するのを物理的に防ぐ方法です。
そして女性用のコンドームは膣の中にコンドームを装着します。行為の際は男性器が女性用コンドームの中に入っていることを必ず確認してくださいね。
ここで男性用コンドームと女性用コンドームの併用はできないので注意が必要です。
今後妊娠を望まない場合
ここではミレーナをご紹介します。
ミレーナとはT字型をした小さなリングで、これを子宮内に装着することで避妊をするという方法です。合成黄体ホルモンであるレボノルゲストレルという成分を子宮内に直接放出します。最近では過多月経や生理痛軽減の治療にも使用されているんですよ。
それぞれのメリットとデメリット
ここからは先ほど紹介した3つの避妊方法のメリットとデメリット、
そして避妊の確率を説明しますね。
ピル
ピルのメリットは避妊効果が約99.7%と非常に高く、避妊以外にも婦人科系疾患の予防や月経痛軽減などにも効果的な点です。
デメリットは人によっては副作用のリスクがあるという点です。また飲み忘れてしまうと効果が軽減してしまいます。コストも高く、病院での診察が必要なので手を出しにくさを感じてしまう人が多いかもしれません。
実際の声として「『低用量ピル』の服用で感じたいちばんのメリットは、生理予定日が分かり、自分のスケジュールが管理しやすいことでした。」との声があります。
URL : https://femtech.tv/news127/
コンドーム
コンドームのメリットは比較的安く買うことができ、ドラッグストアやコンビニなどどこでも入手しやすいという点です。また正しく着用すれば約85%の高い避妊効果が得られます。性器同士の接触がないため性感染症の予防も同時にできます。そして服用する方法とは異なり、副作用がない点も挙げられます。
デメリットとしては、性行為中に破れたり外れたりする危険があり、また双方の同意や協力も必要となってきます。
実際に破れてしまった声として「セックスを終えてペニスを膣から抜いてみると、精子を貯めるところに精子がなかったことがすぐに分かりました。少し焦って調べてみると、なんとコンドームに傷が入っていてセックス中に破れるという事態に。」という方もいらっしゃいました。
URL : https://cheekygirls.jp/archives/36451
ミレーナ等
ミレーナのメリットは避妊率が約99.8%と最も高く、長期的なコストパフォーマンスが高いという点です。1回の装着で5年間もの有効性を発揮します。またピルに比べ黄体ホルモンが全身に影響を及ぼさないため、ピルを使いづらい方にとっても使用しやすい避妊方法となります。
デメリットとしては定期的に病院に通うわないといけない点や使用できる人が限られるという点が挙げられます。
またごく稀ですが、ミレーナが自然に抜けてしまうことがあったり、出産経験がない方は子宮頚管の拡張をする必要がある場合もあります。
実際の声として「初期に少々の不正出血はありましたが、経血量は減っており楽になったと感じます。費用の面からもピルより安く、LNG-IUSは保険適用だったのでこれだったらもっと早くに決断しておけばよかったです。」という意見があります。
URL : https://truly-japan.com/articles/268
避妊確率を高める方法
これまで3種類の避妊方法を紹介してきましたが、ここではさらに避妊の確率を高める方法を紹介します。絶対に妊娠はしたくない!という人は必見です。
しっかりと目を通してぜひ実践してみてください。
2つ以上の方法を実践
避妊効果を高めるおすすめの方法はピルとコンドームを併用することです。
ピルは飲み忘れがあると避妊効果が下がってしまいます。
そんな時にコンドームを使用しておくと下がってしまった避妊効果をカバーすることができます。
逆にコンドームが破けたり外れたりしても、ピルを服用していれば妊娠の確率を下げることにつながります。
保険をかけておくという意味でも2つ以上の方法を実践しておく方が避妊効果が期待できるのです。
アフターピルの活用
アフターピルとは緊急的に使用するピルのことで避妊をしなかったときや避妊に失敗してしまったときなどに使用します。72時間以内に服用することで、9割近い確率で避妊ができます。
ヤッペ法とへレボノルゲストレル法の2種類あり、レボノルゲストレル法の方がヤッペ法よりも緊急避妊率が高く安全性にも優れています。しかしコストは高く、重篤な副作用はないものの乳房の張りや疲労感、胃腸障害などの症状が発生します。
通常は24時間以内に治りますが、長引く場合は病院へ行くことをおすすめします。
まとめ
避妊方法と避妊率
避妊方法には行為の前と行為中、行為後とそれぞれの場合に適した避妊方法があります。
そしてどれもが正しい方法で避妊をしなければ確実な効果は得られません。
しかし逆に言えば、しっかりと避妊方法を知ってメリットとデメリットを把握しておけば高い避妊効果が期待できるということです。
自分に合った方法を探して、安心して実践することがとても重要になってきます。
どの方法を実践すべきか慎重に検討しましょう。
ピルのおすすめ入手方法
以前まで医師からの処方箋が不可欠なため病院で診察する必要がありましたが、最近ではオンライン診察でピルの処方ができるサービスが増えてきています。
自宅でピルの相談、診察、処方ができるので忙しい人や「病院に行くのはちょっと」という人にはとてもおすすめです。
初診0円という良心的な病院も増えているので気軽にピルを入手できますよ。
まとめ
いかがでしたか?今回は避妊方法とそのメリットとデメリットなどをまとめました。
避妊は男性主体でも女性主体でもありません。
それぞれの避妊方法についてよく知り、パートナーとしっかり話し合って確実に実践することが1番大切なことです。自分に合った避妊法を見つけることができたら嬉しいです。