“ピル”ってよく聞くけど意外と知らない!効果や副作用について徹底解説【PMS/生理痛/避妊】

そもそもピルってなに?

“ピル”という名前を聞いたことがあっても、その仕組みや期待される効果・種類について詳しく知らないという女性は少なくありません。まずはピルについて正しい知識を持ちましょう。

ピルの仕組みと期待できる効果

ピルは避妊や婦人科疾患の治療を目的として服用する薬です。
ピルには卵巣で作られる「エストロゲン」と「プロゲステロン」という2種類の女性ホルモンが含まれています。

ピルを服用すると体内のエストロゲン・プロゲステロンの値が高くなり、体は「妊娠している」と勘違いしてしまいます。

妊娠していると体が勘違いすると、体の中では以下のようなことがおこるため高い避妊効果が期待できるのです。

●排卵が起こらなくなる
●子宮内に精子が入りにくくなる
●受精卵が着床できなくなる

さらに女性ホルモンの分泌の波が起こらなくなるので、生理前症候群(PMS)や月経困難症などの症状を軽減する効果も期待できます。

またピルの効果は“薬を飲んでいる期間のみ”に限定されるため、服用を中止すれば女性ホルモンの分泌も服用前と同程度に戻ります。

ピルの種類

ピルに含まれる女性ホルモンの量や割合によって、低用量ピル・中容量ピル・ミニピルなどに分類されます。

一般的に処方されるピルについて以下に詳しくまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

種類 適応や使用上の注意
アフターピル 避妊をしなかったり、避妊に失敗したときに服用する。
性行為から短時間で服用するほど避妊効果が高い。
低用量ピル 避妊や月経困難症・月経前症候群(PMS)の軽減目的で服用する。
性行為にかかわらず毎日服用する必要がある。
中用量ピル 生理日の移動、不正出血や無月経・月経困難症の治療に用いられる。
低用量ピルよりもエストロゲンが多く配合されている。
超低用量ピル 低用量ピルよりもエストロゲンの含有率が少なく、月経困難症や子宮内膜症の治療薬として服用する。
ミニピル 女性ホルモンのプロゲステロンのみが含まれている。
他のピルよりも血栓症という副作用がおこりにくく、他のピルが服用できない人にも使用できる。
アフターピル 避妊をしなかったり、避妊に失敗したときに服用する。
性行為から短時間で服用するほど避妊効果が高い。

ピルの副作用を詳しく知ろう

ピルには副作用がありますが、最近ではより副作用の出にくいピルも発売されています。
副作用について正しく理解しておくことで、服用への不安を少なくできるでしょう。

代表的なピルの副作用

まずは代表的なピルの副作用を紹介します。

    ・吐き気
    ・むくみ
    ・胸の張り
    ・不正出血
    ・気分のおちこみ
    ・眠気

一番多い副作用は吐き気です。
ピルに含まれているエストロゲンという女性ホルモンの影響によっておこります。

服用を始めたばかりの頃に現れやすく、時間の経過とともに症状が改善することが多いといわれています。

またむくみや胸の張りも、ピルに含まれている女性ホルモンの影響でおこります。
こちらの副作用も数か月で症状の改善が見込まれます。

まれに起こる副作用

ごくまれにおこる副作用に“血栓症”があります。
血栓症は血液が血管の中で固まって、血液が流れなくなることで、さまざまな臓器に影響を与える病気です。

血栓症は血栓ができた場所によって、異なる症状が現れます。脳に血栓ができれば脳梗塞、心臓に血栓ができれば心筋梗塞、肺に血栓ができれば肺塞栓症などです。

海外の研究では低用量ピルを服用していない女性の血栓症発症は1万人に1~5人程度ですが、低用量ピルを服用している女性は3~9人とリスクが高くなると報告されています。

また、ピルによる血栓症は服用開始3カ月以内におこりやすいと報告されています。
体調の変化には十分注意しましょう。

異変を感じたら……

ピルの服用開始後に体調の異変を感じたり、吐き気や嘔吐、むくみなどの副作用について様子を見てもよいかわからなかったり、日常生活に支障をきたしたりする場合は、必ず医師に相談しましょう。

ピルを正しく服用しよう!

ピルは医師の指示どおり正しく服用しなければ、高い避妊効果は得られません。
ピルを正しく服用するポイントを紹介します。

ピルの正しい服用方法を理解しよう

ピルは毎日決められたタイミングで服用します。
服用するタイミングは、朝・昼・夜・食前・食後のいつでもかまいません。
飲み忘れにくいタイミングをご自身で決めて、服用してください。

ピルを飲み忘れるとどうなる?

ピルを飲み忘れると妊娠の確率が高くなります。
ある研究では正しくピルを服用すれば避妊率は99.7%ですが、正しくピルを服用できていないと避妊率は80%程度に低下してしまうと報告されているため注意が必要です。

飲み忘れた場合の対処法

ピルを飲み忘れて24時間以内に気吹いた場合には飲み忘れた時点で服用します。
1日2錠服用しても問題はありません。
しかし、2錠以上飲み忘れた場合はピルの服用を中止し、次の生理開始後に新しいシートで服用を再開しましょう。

ピルを処方してもらう方法

ピルは病院での処方・オンラインの処方の2つによって入手することが出来ます。

病院で処方してもらう

実際に産婦人科へ行き、ピルを処方をしてもらう場合、様々な検査を受けたり、医師に直接不安なことを相談したりできるというメリットがあります。その一方で、病院の診察時間に左右されてしまうなどのデメリットもあります。

オンラインで処方してもらう

オンラインで処方してもらう場合、家にいながら診察から処方、薬の受け取りまでできるというメリットがあります。また、産婦人科にいくのは恥ずかしいという人でも気軽にピルを入手することが出来ます。

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※ピルの種類によって異なる

 

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