ピルを飲み忘れちゃった!!飲み忘れの対応とそもそも飲み忘れないためにみんなが工夫していることは?!


ピルを利用している人はたくさんいらっしゃると思います。
しかしピルは決められた期間、毎日飲み続けないと効果が期待できない薬でもあります。
そのため、時折飲み忘れてしまう人もいると思います。
この記事では、飲み忘れてしまうとどのようなことが起こるのか、そしてどのように対処すれば良いのかについてまとめます。

そもそもピルの作用って?

女性の体内では卵巣からのホルモンと、脳からのホルモンが互いに連動することで作用を維持しています。ピルはその中でも卵巣から分泌されるエストロゲンとプロゲステロンを配合した薬剤です。

エストロゲンとプロゲステロンが少ないと、脳は卵胞刺激ホルモンというホルモンを分泌し、卵巣が活発に活動を始めます。
その後種々のホルモンの活動を通して、月経が起こります。
しかしピルを内服すると、脳が卵胞刺激ホルモンを分泌する事が無くなります。
卵胞刺激ホルモンの作用として排卵がありますから、ピルを内服していると排卵が起こらず、妊娠することはありません。

また、エストロゲンとプロゲステロンは子宮内膜を増殖させ、受精卵が着床し妊娠することを助けます。妊娠しなければ子宮内膜は脱落し、月経となります。
ピルは、体内で分泌されるエストロゲンやプロゲステロンにくらべ圧倒的に少ない量ですから、子宮内膜の増殖は極軽度となり、月経に伴う出血の量が減少し、月経に伴う症状も軽くなります。
なお、月経は排卵に伴うものを指しますから、正確にはピルを内服後の出血は月経ではなく、消退出血と呼びます。

エストロゲンとプロゲステロンが常に高い状態だと、少量とは言え子宮内膜が過度に増殖してしまいます。
そのため、ピルは生理終了後から3週間内服、1週間休薬という飲み方をすることで、休薬中にエストロゲンとプロゲステロンが低下し、消退出血を起こすようにします。

ピルを飲み忘れた場合

ピルのシートは何日飲んだのか分からなくなるのを防ぐために、3週間分のピルと1週間分の無成分の偽薬が1シートになっています。ですので、偽薬を飲み忘れても問題にはなりません。
その後の内服日数を忘れないようにだけしましょう。以下は、ピルの飲み忘れについての解説です。

1日のみの飲み忘れ時

1日のみ飲み忘れたときには、飲み忘れた分をすぐに内服し、以後はもとの予定通りの内服をすれば大丈夫です。

2日飲み忘れ時

2日飲み忘れたときは、直近の内服分と当日分の2錠を内服し、以後はもとの予定通りの内服をしましょう。飲み忘れ1回分は飲まなくて大丈夫です。
このとき、出血が見られる場合があります。
体内のエストロゲン、プロゲステロンの量が少なくなり、限定的な消退出血が起こるためです。
2錠内服の再開によりホルモン濃度は安定し、元通りの作用を期待できます。

3日飲み忘れ時

3日飲み忘れをしてしまうと、完全に消退出血を起こしてしまいます。
こうなると、月経周期が一端リセットされてしまいますから、再度飲んでも効果が得られません。一度元通りの生理周期を経てから再度内服を開始する事になります。

避妊目的で服用している人は

避妊目的で服用している場合、内服忘れがどのように影響するのでしょうか。

1日のみの飲み忘れ時

1日のみ飲み忘れた場合は、前述のように内服を再開することで避妊効果を維持できます。

2日飲み忘れ時

2日続けて飲み忘れたときは、ピルを内服し始めてからの期間によって避妊効果が異なります。
ピルを7日間飲み続ける前に内服を忘れてしまった場合は、避妊効果が期待できません。

一方、7日間連続で飲み終わった後に内服を忘れた場合は避妊効果が期待できます。
ただし、無成分薬を内服する直前に飲み忘れ、無成分薬の7日間と併せて合計9日間ピルを内服しない期間となってしまうと避妊効果は得られません。
アフターピルなど他の避妊方法を利用しましょう。

3日飲み忘れ時

3日飲み忘れると、ピルの効果は無くなってしまいます。避妊効果も無くなります。
他の避妊手段を利用しましょう。アフターピルの使用も考慮します。

他飲み忘れたときに発生すること

飲み忘れた際にはどのような症状が起こるのでしょうか。

不正出血

前述のように、体内のエストロゲンとプロゲステロンが減少し、子宮が収縮しますから、1日の内服忘れでも少量の出血が起こる事があります。

生理が来た

2日飲み忘れると、前述のように消退出血が起こります。これは生理と同じような出血となりますが、卵子がないため正確には生理ではないという事になります。

生理が来ない

ピルの休薬期間には消退出血が起こり、生理が起こっているのと同じ状況になります。
しかし、休薬期間、あるいは飲み忘れをしても生理が来ないことがあります。
考えられるのは2つの可能性です。

1つ目は、一時的に子宮内膜が薄くなっている状態です。
とくに初めてピルを飲み始めた頃に起こります。
また、ホルモンが不安定で子宮内膜が十分に増殖しないことによります。
もう一つは妊娠してしまった事によります。
ピルを内服中でも数パーセントは妊娠の可能性があります。生理が来ない場合はその可能性を考えます。

飲み忘れないための対応~みんなの工夫

飲み忘れないように、皆さんはどのような工夫をしているのでしょうか。紹介します。

アラームを設定する

スマホなどで、毎日決まった時間になるアラームを設定します。
特にiPhoneの場合は、標準アプリの「ヘルスケア」に、薬の内服を通知する機能が搭載されました。
この機能を利用すると確実に通知が来ますから、飲み忘れを減らしやすくなります。
また、リマインくんと言うアプリもあります。他にも様々なアプリを使用して、飲み忘れを防ぐことができます。アプリをうまく利用すると良いでしょう。

化粧ポーチに入れる

いつでも目につくように、化粧ポーチに入れるという手段があります。
毎日決まった時間に化粧をする人には特に有効でしょう。

毎日見るものに張り紙をする

冷蔵庫やパソコンなど、毎日目にするものに付箋を貼り、思い出すようにするという方法です。
プライベートな事なので、仕事場のものにはなかなか張りづらいと思いますが、朝起きて最初に空ける冷蔵庫に張るなど、生活リズムに合わせて工夫ができます。

まとめ

この記事のまとめです。

飲み忘れたときにはどうする?

飲み忘れた場合には、飲み忘れた回数によって対応が変わります。
1日、2日飲み忘れた場合にはすぐに内服をしましょう。
3日内服を忘れた場合は一端内服を中止しましょう。

手元にピルがないときの方法

手元にピルがないときは、近くの産婦人科に受診することが勧められます。
もしピルを無くしたなどの状況で、数日間産婦人科に受診できないという場合にはオンラインで処方してもらう方法もあります。

まとめ

ピルは飲み続けることで効果を発揮します。飲み忘れたときには適切に対処しましょう。