「ピルは避妊だけじゃないって本当?肌荒れ・ニキビ改善など、女性に嬉しい効果がいっぱいのピルを徹底解説」

ピルは女性にとって強い味方であることをご存知ですか?
ほぼ確実な避妊方法として有名なピルですが、他にも女性に嬉しい効果がたくさんあります。

今回は、生理痛改善や美容効果など、避妊以外のメリットに焦点を当ててピルを詳しくご説明します。「ピルを使って美しくなりたい」「どのようなトラブルに効果があるのか知りたい」という人はぜひ参考にしてみてください。

避妊効果だけじゃないピルのメリット

ピルには、避妊効果以外にもこのようなメリットがあります。

●生理痛改善
●肌荒れ・ニキビ改善
●疾患の予防・改善
●月経周期の正常化

まずは、これらのメリットについて一つずつ解説していきます。

生理痛改善

低用量ピルの服用は生理痛の改善に効果を発揮します。

通常の性周期では、月経が始まると卵巣内で卵胞を育てる卵胞ホルモン(エストロゲン)が分泌され、子宮内膜は排卵にむけて徐々に厚くなります。その後排卵が起きると内膜はさらにふかふかになり、妊娠の準備を整えます。
この厚くなった子宮内膜へ受精卵が着床するとそのまま妊娠しますが、妊娠しなければこの内膜は保てず排出されます。これが月経です。

このとき、痛みのもとであるプロスタグランジンという物質が分泌され、子宮の収縮を促します。
プロスタグランジンの分泌が増えすぎると収縮が強くなり、子宮への血流を減少させ、子宮内の神経を痛みに敏感にさせる作用があります。

低用量ピルを服用することで、ピルに含まれている黄体ホルモンが排卵を抑制し、女性ホルモンの分泌を抑えます。女性ホルモンの分泌が抑えられると、子宮の内膜は厚くなれず、また、黄体ホルモンは子宮の内膜に直接働きかけ厚くなるのを抑えます。
よって月経量が減り、生理痛は改善します。

肌荒れ・ニキビ改善

低用量ピルを服用すると、肌荒れやニキビが改善する美容効果も期待できます。
ピルに配合されているエストロゲン(卵胞ホルモン)は、アンドロゲン(男性ホルモン)を抑える作用があります。ピルを服用してホルモンバランスを整えることで皮脂の過剰分泌が抑えられ、肌荒れやニキビの改善につながります。

疾患の予防・改善

ピルを服用することで女性ホルモンをコントロールできることから、下記のような疾患に対する予防・改善にも効果があります。

●卵巣がん、子宮体がん、大腸がん、関節リウマチ等の疾患
●子宮内膜症(月経痛、腰痛、月経量の増加、骨盤痛、性行痛、排便痛などの症状が現れる疾患)
●プレ更年期(30代〜40代にかけて、女性ホルモンの減少が原因でさまざまな体調不良が起こること)

月経周期の正常化

月経不順に悩んでいる人にとっては、ピルを服用することで月経周期の正常化が期待できることも嬉しいポイントです。なぜ月経周期が正常化するのかというと、ピルを服用することでホルモンバランスが整い、消退出血(ピルによる生理)が規則正しく起こるようになるからです。

いつ生理が来るかわからない不安や、大事な予定に生理が重なってしまう心配がなくなりますので、忙しい現代女性の強い味方となります。

なぜピルが女性の悩みを解決してくれるの?

ピルで避妊ができるしくみ

ピルを飲むことによって女性ホルモン(エストロゲン・プロゲスチン)を体に取り入れることとなり、脳が「体内に女性ホルモンがある状態」と勘違いをします。

脳が勘違いすることにより排卵に必要となる卵胞刺激ホルモンの分泌が抑えられ、結果的に排卵をおこさせません。排卵がおこらないため、ほぼ確実に避妊することができるというしくみです。

肌荒れの原因とピルで改善するしくみ

肌の状態は、女性の卵巣で作られるエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲスチン(黄体ホルモン)という2種類のホルモンのバランスに影響されます。生理の1週間ほど前からは、皮脂の分泌を促す作用のあるプロゲスチンの分泌が増加します。よって、生理前は皮脂が過剰に分泌され、肌荒れやニキビができやすくなるのです。

低用量ピルを飲むことにより2種類のホルモンバランスが整うため、過剰な皮脂の分泌が抑制されて肌荒れやニキビが改善されるというしくみです。

ピルを飲んでいる人の体験談

ここでは、ピルを飲んでいる人の体験談をご紹介します。
リアルな声を参考にしてみてください。

ピルはずっと飲み続けられる?

「ピルを飲んで良い年齢、ダメな年齢はあるの?」「ピルを長期間服用すると何か問題はある?」
ここでは、そんな疑問にお答えしていきます。

ピルを服用できる年齢とその理由

世界保健機構(WHO)の定めでは、ピルは閉経(50歳前後)まで服用することができるとされています。しかし医師によっては、40歳以上の方が服用を中止するよう指示される場合があります。
その理由は、ピルの副作用の一つが血栓症を起こすリスクの上昇です。特に40歳以上はこの副作用を起こすリスクが高まるため、使用に注意が必要です。

40歳以上の服用の可否については、現在の状況や既往歴を材料として総合的に判断されます。診察を受ける際に医師とよく相談するようにしましょう。

ピルを長期間服用することについて

「ピルを長期間服用して大丈夫?」と不安に思う方がいらっしゃるかもしれませんが、基本的にピルの長期服用に問題はありません。
また、将来妊娠しにくくなるということもありませんので安心してください。
より安全に服用を続けるためにも、定期的に医師の診察を受けて自分の身体の状態を把握しておくことが大切です。

ピルの入手方法

ピルは医療用医薬品に分類されており、医師の診断が必要とされています。そのため、ドラッグストアなどの一般的な小売店で買うことはできません。
医療機関(病院やクリニック)を受診して処方してもらいましょう。

また、オンライン診療によりピルを入手することも可能です。
医療機関に通うことに抵抗のある人や、通院が負担となる方にはおすすめの方法です。

オンライン診療の主な流れは、対象の医療機関のサイトから予約→ビデオ通話等で受診→支払い→薬の受け取り(配送や、近くの調剤薬局から受け取り)となります。

オンライン診療が普及してきたことにより、随分と手軽にピルを入手することが可能となりました。ぜひ、自分のライフスタイルに合った方法でピルの入手を検討してみてください。

まとめ

ピルには避妊以外にも女性にとってメリットがたくさんあることをご紹介しました。

肌荒れ・ニキビの改善や、生理痛の緩和、疾患の予防・改善、生理周期のコントロールなどが期待できるため、避妊目的がない人にとっても服用する価値は十分にあります。
しかし残念ながらピルの普及が遅れている日本では、生理に関する諸症状を我慢しながら過ごしている人が多くいるようです。

今回ご紹介した内容を参考に、女性の力強い味方となってくれるピルをよく理解して、上手く活用してくださいね。