様々な症状があるときに、ピルを勧められたことはありませんか。
気にはなっている方も多いかもしれませんが、実際にどのようなものなのか、どうやって手に入れたら良いのか、そして副作用は無いのかなど、気になることも多いかもしれません。
この記事ではピルについて解説します。
ピルとは
ピルはどのようなものなのでしょうか。
調べてみると、いくつも種類があってどのように使ったら良いのか分からないという方もいらっしゃると思います。
ピルはどのように作用するのか解説しましょう。
ピル概要
女性には生理を中心とした性周期が存在します。
性周期は排卵と、子宮内膜の発達・脱落によって妊娠をするためのシステムとして28日程度を一つの周期として存在しています。
この性周期をコントロールしているのが女性ホルモンになります。
女性ホルモンにはエストロゲン、プロゲステロンという2種類が主なものとして存在します。
ピルはこの仕組みを利用し、エストロゲンとプロゲステロンを内服で補充、そして一定期間内服した後に休薬することでFSHとLHの分泌を抑制し、卵巣からのエストロゲン、プロゲステロンの分泌を抑制することで性周期を人為的にコントロールします。
引用元:クリニックフォア公式サイト
期待効果
実際にピルを内服することで期待できる効果には以下のようなものがあります。
・避妊
・生理痛や月経前症候群の緩和
・月経不順の改善
・肌荒れ改善
・卵巣癌や子宮体癌のリスク軽減
ピルの種類
上記の様な機序でピルは作用し、効果を得ますが、用量を変えることで効果を様々に変えることができます。どのようなものがあるのでしょうか。そして、副作用はどのようなものがあるのでしょうか。
ピルの分類
ピルには超低用量ピル、低用量ピル、中用量ピル、アフターピルという4種類があります。
ピルの種類 | 特徴 |
超低用量ピル | ・エストロゲンの量が0.03mgより少ないもの ・避妊に対する効果は不十分だが、強い月経痛や出血量が多い月経困難症、あるいは子宮内膜症に伴う症状を抑える効果が認められる ・上記の治療として保険適用が可能 |
低用量ピル | ・エストロゲンの量が0.05mgより少ないもの ・21日内服して7日間休薬するという飲み方を続けることで効果を得る ・出血量や生理痛、PMSなどの症状が改善 ・避妊効果あり |
中用量ピル | ・エストロゲンの量が0.05mgより多い ・月経の時期をずらすために使用することも可能 |
アフターピル | ・プロゲステロンが主成分 ・緊急避妊を目的として使用される ・避妊効果は72時間以内の内服で約84%程度 |
副作用
ピルの副作用としては以下のようなものが挙げられます。
・悪心
・嘔吐
・不正出血
・頭痛
・乳房の張り
・浮腫み
これらの症状は、飲み始めに起こる事が多く、定期内服を続けると2-3シート程度で軽減してくることが多いとされています。
また、重篤な副作用として血栓症があります。そのため喫煙者や高血圧の症状を持つ方は服用に注意が必要です。
副作用が出たら?
副作用が出た場合、軽いものであればそのまま内服を続けることが多くなります。
内服し続けることで症状が緩和してくることが多いからです。
しかし、血栓症であったり、それ以外の副作用でも非常に重度な症状が出てきたりした場合には内服を中止する必要があります。
ピルの入手方法
ピルを入手しようとした場合はどのような方法があるのでしょうか。
クリニック受診 or オンライン診療
女性の性周期に関わる薬剤ですから、基本的には産婦人科での処方を受けることになります。
しかし、ピルの処方は基本的には自由診療であるため、オンライン診療が認められており、オンラインで医師の診察を受けて処方を受けることができます。
また、最近では感染予防のために保険適応の疾患でもオンライン診療が認められている場合がありますから、超低用量ピルの保険適応処方もオンラインでの処方が可能になっています。
それぞれのメリット・デメリット
対面処方 | オンライン処方 | |
メリット | ・営業時間内であればすぐに薬を受け取れる ・女性特有疾患の相談や検査を受けられる |
・家にいながら診察から処方、薬の受け取りまでできる ・病院へ行く交通費を抑えられる ・婦人科へ行く羞恥心があった人でも利用しやすい ・定期配送が可能なのでピルが切れてしまうリスクが少ない |
デメリット | ・病院へ行くのに交通費を要する ・診察に待ち時間があり、診察から受け取りまで時間がかかる ・病院の診察日・時間に左右される |
・ピルの送料がかかる ・エコーや内診、採血などの検査が受けられない |
一長一短ですので、好みの方法を選択されると良いでしょう。
オンライン診療でお勧めなのは?
ピルのオンライン診療の場合、様々な観点からお勧めのところが決まります。
やはり気になるのが値段だと思います。ピルは自由診療ですから、サイトによって値段が異なります。また、診察料や送料が無料の場合もありますので、それらの観点から選ぶことができるでしょう。
また、前述の通り診察時間もサイトによって異なります。
よく利用されるオンライン診療のサイトとしては、
「クリニックフォア」「スマルナ」「DMMオンラインクリニック」などがあります。
ぜひとも比較し、ご自身に合ったサイトをお選びください。
クリニック名 | 特徴 | 価格 |
クリニックフォア | ・アプリ不要でスマホやPCで操作可能 ・初診から薬の処方可能 ・薬は最短当日発送翌日到着 |
初回診察料1,650円+送料550円 (定期配送は15%オフで月々2,783円〜) |
スマルナ | ・アプリで診察予約から薬の郵送まで完結 ・チャットで医師や助産師に女性特有疾患や、女性の悩みを相談できる ・薬は最短当日発送翌日到着 |
低用量ピル:2,380円〜 中用量ピル:2,900円〜 アフターピル:9.480円〜 |
DMMオンラインクリニック | ・産婦人科医と薬剤師監修のもと薬を処方 ・最短当日到着 ・当日診察も可能 |
診察料0円、送料550円 低用量ピル:3,179円〜(1シート) ※ピルの種類によって異なる |
ピル服用者の体験談
ここでは、ピルを実際に服用した人の体験談を紹介します。
4年ほどニキビに悩まされてるけど低用量ピル飲み始めてから見事に出来なくなったわ
なんか、毛穴詰まりのはしても炎症はしないみたいな感じ?
肌質が良くなったとかはないけどニキビだけ出来なくなった— 吐き出し口 (@F8YjQGERFeBIbG4) March 7, 2023
低用量ピル始めて4ヶ月くらいになるが生理痛が少しあるかまったく無いかみたいな感じになった。馴れるまでほんとしんどいが…吐き気がヤバすぎた。
— Heartman (@heartman12) March 6, 2023
まとめ
ピル概要
ピルは女性ホルモンの合剤です。種々の種類があり、避妊効果の他、月経に伴う諸症状を抑えることができます。
目的によって必要なピルを選択する事ができます。
オンライン診療
最近は直接クリニックに行かなくても、簡単にオンラインで診療・処方を受けることが可能です。「メデリ ピル」「スマルナ」「DMMオンラインクリニック」「クリニックフォア」などのそれぞれの特徴を比較し、自分にあったサイトを利用しましょう。
世界では標準的な薬である
日本ではピルというとまだまだアフターピルのイメージが強いのが現状です。
しかし、世界的には低用量・中用量ピルによって生理をコントロールすることは非常に良くされている治療です。
今後、日本でも使用される頻度はますます増加してくると思われます。
まだまだピルの使用について不安に思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、特徴をご理解頂けたでしょうか。
避妊目的にももちろんですが、生理で悩みがある方はぜひともご検討されることをお勧めします。